2006年 07月 27日
RAINBOW BRIDGE |
看護部屋となった仕事部屋、いつもならお犬様がわらわらと
寝そべっているこの部屋もすべて立ち入り禁止。
ドア一枚を隔てて完全なる生と死のコントラストがはっきりしていた。
白と黒のシーズーわん。
寝返りが打ちたいとき、お水がほしいとき、背中を掻いてほしいとき
とにかく何かほしいときには
「わんわん!」と元気な声で吼えて教えてくれた。
お水も注射器で少しずつ飲むときもあれば
自分で飲みたいときは水椀から直接自分で飲んだ。
どっちで飲みたいのかはこれも彼が教えてくれたりした。
ただ、すでに支える力はなくなっていたので
添い手は必要であったけど。
どの医者も彼にしてあげれる治療は安楽死の注射しかなかった。
何の治療をしてもそれは今のこの状態を少しだけ
引き伸ばすだけのもの。
安楽死を選ばなかった理由は
まずマイクロチップがある以上、書類上では
わたしたちは飼い主ではない。つまりそうした決断をする権利がないということ。
でも、わんこの状態からしておそらくお願いすればしてくれたかもしれないが・・・
わたし達の願いは、奇跡が起こること。
だってこの子はまだ自分から水を飲む。
背中を掻いてと訴えてくることだってする。
もし、奇跡が起こらなかったとしても、もし、そのときがきても
彼のそばに家族としていてあげたかった。
体をさすり、頭をなでてずっと、最後のその瞬間までそばにいてあげたい。
そしてもしもときが来ても、彼が穏やかにいけますように・・・
それだけが願いだった。
病院のゲージの中でひとりぼっちでは絶対にいかせたくない。
最後は穏やかだった。
小刻みだった呼吸がだんだんとゆっくりになり
体が少し痙攣し、そしてそのままほんとうに静かに静かに
わたし達の元から去って行った。
白と黒のシーズーわん。
22日の夜に六福にやってきた。
たった数日一緒にいただけである。
それでも、心は、文字通り、張り裂けそうに痛い。
たった数日なのに、彼の「不在」はこれほどまでに
わたし達の心を悲しませる。
お線香は旅たったものへの道しるべとして・・・というけれど
このかほりは後に残されたものの心を癒やしてもくれるのかもしれない。
花を供え、お線香を焚く。
六福の子として火葬の手続きをした。
2006年7月26日 午後1時45分
白と黒のシーズーわんは六福の子として
虹の橋へと旅たちました。



そしてこれが彼の生前の最後の写真




これほど愛しいものをなぜ捨てることができるのか?
散歩やおしゃべりや、おなかいっぱい食べるご飯。
そんな当たり前のものさえない子たちがいる。
神様はなぜそんなひどいことをされるのか?
むつが最後に言った。
「次に生まれてくるときには人間に生まれてくるんやで」と。
彼との出会いはいったい何を意味するのか?
この悲しみはわたしに課された試練なのか?
でも、彼が受けた苦しみからすればこれは耐えなければならない
ものなのだとも思う。
確実に上手になったことは
あふれそうになる涙に蓋をして、上手に心の底に押さえこむこと。
メールやコメントで彼を心配し、愛してくれ、そして励ましてくださった
みなさま。
看病中、事情を知って仕事のサポートをしてくれた
仕事関係の方。
どうもありがとうございました。
人の冷たさ、残酷さに怒り悲しむ中
やっぱり人のやさしさ、親切、愛に支えられた
数日でもありました。
感謝します。
最後に六福ずにもありがとう。
何かを感じていたのか?閉じこもり出てこない
ハハのことを静かに見守っていてくれた。
キミたちの見上げてくるやさしい瞳にハハは癒やされました。
ありがとう。
虹の橋
「天国のちょっと手前に七色に輝く虹の橋があります。
私たちが愛してやまなかった動物達は、その生涯を終えるとこの虹の橋にやってきます。
そこには彼らのための緑あふれる丘があります。たくさんの食べ物と水、そして光に満ちた
とても幸福な場所。
病気だった子、年老いた子たちはここで昔の健康で力強い体を取り戻します。
傷ついた子、体の不自由な子も再び力強い体を取り戻しました。
まるで私たちが夢の中で思い出す彼らの姿に。
彼らはこの場所でとても幸せです。ただひとつのことを除いては・・・
それは地上に残してきた特別な人への恋しい思い。
彼らはみんなで仲良く走り回ったり、遊んだりして過ごしています。
いつものようにみんなで走り回っているとその中の1匹が急に立ち止まりました。
彼の瞳はある方向をじっと見つめながら明るく輝いていました。
彼はみんなのもとを離れ走り始めます。
あなたを見つけたのです。まるで空を飛ぶように走っていきます。
あなたは最愛の友と再会します。喜びの中でお互いに抱き合い、もう2度と離れることは
ありません。
祝福のキスがあなたの顔に降り注がれます。
あなたの手は再び最愛の友の頭を撫で、そしてあなたの瞳は再び友の瞳を見つめます。
遠い昔に別れた、でも決して忘れたことのない・・・・信頼に満ちた彼の瞳を。
そしてあなた達は一緒に虹の橋を渡っていくのです」
**写真は彼の存在した記録。彼のアルバム。
撮影の際にはフラッシュは使用していません。
またフォーカスライトも手でさえぎってから撮影しています。
今日の六福動物指数
犬 12匹
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寝そべっているこの部屋もすべて立ち入り禁止。
ドア一枚を隔てて完全なる生と死のコントラストがはっきりしていた。
白と黒のシーズーわん。
寝返りが打ちたいとき、お水がほしいとき、背中を掻いてほしいとき
とにかく何かほしいときには
「わんわん!」と元気な声で吼えて教えてくれた。
お水も注射器で少しずつ飲むときもあれば
自分で飲みたいときは水椀から直接自分で飲んだ。
どっちで飲みたいのかはこれも彼が教えてくれたりした。
ただ、すでに支える力はなくなっていたので
添い手は必要であったけど。
どの医者も彼にしてあげれる治療は安楽死の注射しかなかった。
何の治療をしてもそれは今のこの状態を少しだけ
引き伸ばすだけのもの。
安楽死を選ばなかった理由は
まずマイクロチップがある以上、書類上では
わたしたちは飼い主ではない。つまりそうした決断をする権利がないということ。
でも、わんこの状態からしておそらくお願いすればしてくれたかもしれないが・・・
わたし達の願いは、奇跡が起こること。
だってこの子はまだ自分から水を飲む。
背中を掻いてと訴えてくることだってする。
もし、奇跡が起こらなかったとしても、もし、そのときがきても
彼のそばに家族としていてあげたかった。
体をさすり、頭をなでてずっと、最後のその瞬間までそばにいてあげたい。
そしてもしもときが来ても、彼が穏やかにいけますように・・・
それだけが願いだった。
病院のゲージの中でひとりぼっちでは絶対にいかせたくない。
最後は穏やかだった。
小刻みだった呼吸がだんだんとゆっくりになり
体が少し痙攣し、そしてそのままほんとうに静かに静かに
わたし達の元から去って行った。
白と黒のシーズーわん。
22日の夜に六福にやってきた。
たった数日一緒にいただけである。
それでも、心は、文字通り、張り裂けそうに痛い。
たった数日なのに、彼の「不在」はこれほどまでに
わたし達の心を悲しませる。
お線香は旅たったものへの道しるべとして・・・というけれど
このかほりは後に残されたものの心を癒やしてもくれるのかもしれない。
花を供え、お線香を焚く。
六福の子として火葬の手続きをした。
2006年7月26日 午後1時45分
白と黒のシーズーわんは六福の子として
虹の橋へと旅たちました。



そしてこれが彼の生前の最後の写真




これほど愛しいものをなぜ捨てることができるのか?
散歩やおしゃべりや、おなかいっぱい食べるご飯。
そんな当たり前のものさえない子たちがいる。
神様はなぜそんなひどいことをされるのか?
むつが最後に言った。
「次に生まれてくるときには人間に生まれてくるんやで」と。
彼との出会いはいったい何を意味するのか?
この悲しみはわたしに課された試練なのか?
でも、彼が受けた苦しみからすればこれは耐えなければならない
ものなのだとも思う。
確実に上手になったことは
あふれそうになる涙に蓋をして、上手に心の底に押さえこむこと。
メールやコメントで彼を心配し、愛してくれ、そして励ましてくださった
みなさま。
看病中、事情を知って仕事のサポートをしてくれた
仕事関係の方。
どうもありがとうございました。
人の冷たさ、残酷さに怒り悲しむ中
やっぱり人のやさしさ、親切、愛に支えられた
数日でもありました。
感謝します。
最後に六福ずにもありがとう。
何かを感じていたのか?閉じこもり出てこない
ハハのことを静かに見守っていてくれた。
キミたちの見上げてくるやさしい瞳にハハは癒やされました。
ありがとう。
虹の橋
「天国のちょっと手前に七色に輝く虹の橋があります。
私たちが愛してやまなかった動物達は、その生涯を終えるとこの虹の橋にやってきます。
そこには彼らのための緑あふれる丘があります。たくさんの食べ物と水、そして光に満ちた
とても幸福な場所。
病気だった子、年老いた子たちはここで昔の健康で力強い体を取り戻します。
傷ついた子、体の不自由な子も再び力強い体を取り戻しました。
まるで私たちが夢の中で思い出す彼らの姿に。
彼らはこの場所でとても幸せです。ただひとつのことを除いては・・・
それは地上に残してきた特別な人への恋しい思い。
彼らはみんなで仲良く走り回ったり、遊んだりして過ごしています。
いつものようにみんなで走り回っているとその中の1匹が急に立ち止まりました。
彼の瞳はある方向をじっと見つめながら明るく輝いていました。
彼はみんなのもとを離れ走り始めます。
あなたを見つけたのです。まるで空を飛ぶように走っていきます。
あなたは最愛の友と再会します。喜びの中でお互いに抱き合い、もう2度と離れることは
ありません。
祝福のキスがあなたの顔に降り注がれます。
あなたの手は再び最愛の友の頭を撫で、そしてあなたの瞳は再び友の瞳を見つめます。
遠い昔に別れた、でも決して忘れたことのない・・・・信頼に満ちた彼の瞳を。
そしてあなた達は一緒に虹の橋を渡っていくのです」
**写真は彼の存在した記録。彼のアルバム。
撮影の際にはフラッシュは使用していません。
またフォーカスライトも手でさえぎってから撮影しています。
今日の六福動物指数
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by jyujyu777
| 2006-07-27 01:45
| 虹の橋

