2008年 01月 29日
迷子わん? |
ハハは特に霊感が強いわけでもないし、特殊能力があるわけでもない。
でも、たまになんとなく「むーん」という予感があることはある。
昨日の月曜日。
納品チェックと支払いに行かねばならなくなった。
荷物は夕方と聞いてたから、家で他の仕事をしていたら
3時前に荷物が届いたという連絡。
「寒いわーー」とたらたら用意をしていたら、急になんだか胸が苦しくなるような
バクバクバクと締め付けられるような胸騒ぎがする(心臓病ではない、念のため)
それは家を出てからもずーーーと続いていて、現場に行くまえに
用事で寄ったIFCでも続いていた。
いやないやな感じ、そんな予感。
胸がぐーーーーとしたままラッシュタイムにはまだ少し早いMTRに乗る。
人でごったがえす某駅で降りる。
普段も人の多いところであるが、年末近いからか、いつもよりも人が多い。
人を避けながら歩いていると、前方からやってきた黒い塊が走り去っていった。
真っ黒なわんこ、首輪はなし。
周りを見れど、どうにも飼い主さんはいないようである。
気になりながらも、とにかく支払いだけすましにメーカーへ行く。
この間5分ほどか?
帰り道でもあるし、わんこを探しながら歩く。
きっとどこかの店先で飼い主さんと一緒に座っているに違いない。
ではあるが、1ブロック歩いてもお犬の影はなく、MTRの入り口を通り過ぎて
とにかくお犬の所在を確かめなければとそのまま当てもなくまっすぐ歩く。
このあたりのお子に違いない。
いや、迷子か?
もしかして・・・?と思いながら探し歩いていると鼻の奥が痛くなって
涙が出そうであった・・・・
私が一番つらいと感じるのは、我が子が行方知らずになること・・・・
それは、あえて言うなら死よりも怖い。発狂しそうなほどの恐怖である。
我が子じゃなくても、こんなにも胸を絞られるような痛みがある、ましてや
自分のお子であったなら?
死は悲しい、でもそれはどうにも変えることのできない現実であり、
「さよなら」という悲しみに思う存分身を任せて泣くこともできる。
でも、今どうしてるのか?いじめられてないか?ご飯は食べてるのか
そして生きてるのか?そうした想像は人を狂わせるほどである。
そして、我が子はどれほどさみしがっているか?
とにかく行方を知りたいという思いで、「もしこのあたりの放し飼いなお子であるなら
それでいい。でも、もしこの子が迷子、もしくは捨てられたお子であるならば
どうぞ今、あの子に出会わせてください」と祈りながら歩いた。
お願いお願いと念じながら歩いていたら、
数ブロック行ったところで、黒いおっぽが人ごみの中から見えた。
「あ!!!!」と思って駆け寄る。
いない?おかしい、見間違いなのか?と思って、歩道の真ん中にある
柵を回りこんで見ると、いた!
さっきの黒わんこだ。
周りを見渡しても、飼い主らしき人はいない。
そして、誰も注意も払わない・・・
どうしたものか?と思って、とにかく徘徊するわんこの後をつける。
あっちこっちにマーキングしてまわるわんこ。
携帯屋の道看板にしようとして、怒った店員に蹴られた・・・・
これを見てもう我慢ならなくなって、とにかく捕まえなければと思った。
こんな危険なとこにそのままにはしておけない。
チュチュチュッと声をかける(舌打ちではない)
こっちの存在を意識したので、そっとかがみこんで、またチュチュチュッと声をかけたら
しっぽを振って、ひざに乗ろうとした。
*噛まれるかな?と少し怖かったけども、そっとおなかに手を回して抱っこすると
顔を舐められて、わんこはそのまま胸の中でおとなしく抱っこされている。
毛はぼさぼさで、おなかは水溜りにでも入ったのかびしょぬれであった。
来た道を抱っこしながら歩く。
こちらを見て反応する人がいる。近寄って「この子を知ってる?」「どこの子?」と
聞けど、みんな「かわいいわんこだから見ただけなのよ」そんな返事ばかりであった。
わんこを探してる間に、一軒わんこをつれた店主らしき人の店があったので、
とりあえずそこまで行ってみる。
でも、その人もこの界隈に住んでない人で、ただ出勤してるだけだというし、
さらにこの子は見たことがないと言う。
念のため、「もし探してる人がいたら連絡を頂戴」と連絡先を残して店を後にする。
ある人は向こうのほうの店の子じゃないかと言う。
ある人は知らないと言う。
とにかく抱っこしながら歩きまわったけども、誰もこの子のことを知らない。
そして、わんこもおとなしく抱かれたままでなんの反応もない。
かなり歩いたし、そして重い荷物も持っていたので
これはもうとにかく連れて帰るしかないのかと思いはじめる。
もしかして、飼い主さんが今探してるかもしれないと思ったけども
人も多いし、トラックもビュンビュン走るここに置き去りにはできないであろう・・・
決心してタクシーを捕まえようとする。
ラッシュタイム、犬づれ、しかも海超え。
空車の車が数台通りすぎる・・・・しかたあるまい、わんこ連れを嫌がる
運転手さんの気持ちもわかるしな。
と、思ったらやっと一台止まってくれた。
香港島なんだけどと聞くと、いいよと言ってくれる。
やっと乗り込んだタクシー。
わんこは抵抗することもなく、じーーとひざの上で外の景色を見たりしている。
そのうち膝の上でうとうととし始めた・・・・
わからない・・・・
パニックにもなっていないし、なんでこんなに落ちついているんだろう?
若そうではあるけど、でも・・・・・
店に着いた。
車内からむつに電話した内容を聞いていたからか?
どうやら訳アリのわんこらしいとわかっていた運転手さんが
「わんこに気をつけて。お金とかゆっくりでいいから、とにかくわんこが
逃げ出さないようにね。あわてなくていいよ」と声をかけてくれる。
むつにわんこを渡して、支払い。
わんこ代は請求されなかった。
「早く見つかるといいね」
人のやさしさが身に染みる・・・・・・
と、ここまでは昨日の話。
怖がることもなく、うちの子に遊びを仕掛けたり
シャンプー中もおとなしかった。
今朝漁農署に連絡。
迷子の届けは出ていない。
そして、獣医に連れていってマイクロチップをチェック。
ないんじゃないか・・と思っていたら、ちゃんとチップが入っていた。
直接漁農署に行くと、わんこはそのままセンターに預けなければならない。
どんな健康な子でも病気になるかもしれないという場所である。
そんなことはできないから、こういうときはボランティアさんを頼って
番号だけで漁農署にチェックをしてもらえるようお願いする。
どうか迷子でありますように・・・・・・
前のお子のときにはだいたい飼い主さんと連絡がつくまで
2週間くらいかかったか?
今回はどれくらいかかるんだろう?
けども、チップが入っていたからといって
安心はできない。
飼い主の電話番号が変わってれば万事休すであるし、連絡が入っても
いらないという人もいるのである。
そして、何より心配なのはどんな人かわからないこと・・・・・・
もしかしたら少し放浪したからかもしれないが、あんなに汚れきったわんこのままで
平気な人かもしれない。
もしかしたら、街中で平気でノーリードにする人かもしれない・・・・
余計なお世話ではあるが、正直チップがあったからといって
手放しでは喜べないのである。
とにもかくにも、どうかよい飼い主さんでありますように。
もし、よい飼い主さんなら今とっても苦しんでいると思うけども、この子は
元気にここにいるから、早くお迎えに来てほしい・・・・・そう願う。
なにやらどんよりだけども
天気もどんよりな香港
連日寒い曇り空が続く・・・・・・
リビングでは
お犬さまがだんご状態
ぬくぬくそうである
おかんも中に入りたい
ああ、誘っている
ふぐふぐと犬たんぽ
冬はきらいなれど、犬たんぽは至福
*噛まれるかな?と少し怖かったけども/噛まれるのは痛いから怖いのだけども、
実際はこうした保護わんに噛まれるほうが反対に肝がすわる。噛むという理由が明快だからである。逆に飼い主さんのいるわんこのほうが怖かったりして、腰がひける。
今日の六福動物指数
犬 10匹
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でも、たまになんとなく「むーん」という予感があることはある。
昨日の月曜日。
納品チェックと支払いに行かねばならなくなった。
荷物は夕方と聞いてたから、家で他の仕事をしていたら
3時前に荷物が届いたという連絡。
「寒いわーー」とたらたら用意をしていたら、急になんだか胸が苦しくなるような
バクバクバクと締め付けられるような胸騒ぎがする(心臓病ではない、念のため)
それは家を出てからもずーーーと続いていて、現場に行くまえに
用事で寄ったIFCでも続いていた。
いやないやな感じ、そんな予感。
胸がぐーーーーとしたままラッシュタイムにはまだ少し早いMTRに乗る。
人でごったがえす某駅で降りる。
普段も人の多いところであるが、年末近いからか、いつもよりも人が多い。
人を避けながら歩いていると、前方からやってきた黒い塊が走り去っていった。
真っ黒なわんこ、首輪はなし。
周りを見れど、どうにも飼い主さんはいないようである。
気になりながらも、とにかく支払いだけすましにメーカーへ行く。
この間5分ほどか?
帰り道でもあるし、わんこを探しながら歩く。
きっとどこかの店先で飼い主さんと一緒に座っているに違いない。
ではあるが、1ブロック歩いてもお犬の影はなく、MTRの入り口を通り過ぎて
とにかくお犬の所在を確かめなければとそのまま当てもなくまっすぐ歩く。
このあたりのお子に違いない。
いや、迷子か?
もしかして・・・?と思いながら探し歩いていると鼻の奥が痛くなって
涙が出そうであった・・・・
私が一番つらいと感じるのは、我が子が行方知らずになること・・・・
それは、あえて言うなら死よりも怖い。発狂しそうなほどの恐怖である。
我が子じゃなくても、こんなにも胸を絞られるような痛みがある、ましてや
自分のお子であったなら?
死は悲しい、でもそれはどうにも変えることのできない現実であり、
「さよなら」という悲しみに思う存分身を任せて泣くこともできる。
でも、今どうしてるのか?いじめられてないか?ご飯は食べてるのか
そして生きてるのか?そうした想像は人を狂わせるほどである。
そして、我が子はどれほどさみしがっているか?
とにかく行方を知りたいという思いで、「もしこのあたりの放し飼いなお子であるなら
それでいい。でも、もしこの子が迷子、もしくは捨てられたお子であるならば
どうぞ今、あの子に出会わせてください」と祈りながら歩いた。
お願いお願いと念じながら歩いていたら、
数ブロック行ったところで、黒いおっぽが人ごみの中から見えた。
「あ!!!!」と思って駆け寄る。
いない?おかしい、見間違いなのか?と思って、歩道の真ん中にある
柵を回りこんで見ると、いた!
さっきの黒わんこだ。
周りを見渡しても、飼い主らしき人はいない。
そして、誰も注意も払わない・・・
どうしたものか?と思って、とにかく徘徊するわんこの後をつける。
あっちこっちにマーキングしてまわるわんこ。
携帯屋の道看板にしようとして、怒った店員に蹴られた・・・・
これを見てもう我慢ならなくなって、とにかく捕まえなければと思った。
こんな危険なとこにそのままにはしておけない。
チュチュチュッと声をかける(舌打ちではない)
こっちの存在を意識したので、そっとかがみこんで、またチュチュチュッと声をかけたら
しっぽを振って、ひざに乗ろうとした。
*噛まれるかな?と少し怖かったけども、そっとおなかに手を回して抱っこすると
顔を舐められて、わんこはそのまま胸の中でおとなしく抱っこされている。
毛はぼさぼさで、おなかは水溜りにでも入ったのかびしょぬれであった。
来た道を抱っこしながら歩く。
こちらを見て反応する人がいる。近寄って「この子を知ってる?」「どこの子?」と
聞けど、みんな「かわいいわんこだから見ただけなのよ」そんな返事ばかりであった。
わんこを探してる間に、一軒わんこをつれた店主らしき人の店があったので、
とりあえずそこまで行ってみる。
でも、その人もこの界隈に住んでない人で、ただ出勤してるだけだというし、
さらにこの子は見たことがないと言う。
念のため、「もし探してる人がいたら連絡を頂戴」と連絡先を残して店を後にする。
ある人は向こうのほうの店の子じゃないかと言う。
ある人は知らないと言う。
とにかく抱っこしながら歩きまわったけども、誰もこの子のことを知らない。
そして、わんこもおとなしく抱かれたままでなんの反応もない。
かなり歩いたし、そして重い荷物も持っていたので
これはもうとにかく連れて帰るしかないのかと思いはじめる。
もしかして、飼い主さんが今探してるかもしれないと思ったけども
人も多いし、トラックもビュンビュン走るここに置き去りにはできないであろう・・・
決心してタクシーを捕まえようとする。
ラッシュタイム、犬づれ、しかも海超え。
空車の車が数台通りすぎる・・・・しかたあるまい、わんこ連れを嫌がる
運転手さんの気持ちもわかるしな。
と、思ったらやっと一台止まってくれた。
香港島なんだけどと聞くと、いいよと言ってくれる。
やっと乗り込んだタクシー。
わんこは抵抗することもなく、じーーとひざの上で外の景色を見たりしている。
そのうち膝の上でうとうととし始めた・・・・
わからない・・・・
パニックにもなっていないし、なんでこんなに落ちついているんだろう?
若そうではあるけど、でも・・・・・
店に着いた。
車内からむつに電話した内容を聞いていたからか?
どうやら訳アリのわんこらしいとわかっていた運転手さんが
「わんこに気をつけて。お金とかゆっくりでいいから、とにかくわんこが
逃げ出さないようにね。あわてなくていいよ」と声をかけてくれる。
むつにわんこを渡して、支払い。
わんこ代は請求されなかった。
「早く見つかるといいね」
人のやさしさが身に染みる・・・・・・
と、ここまでは昨日の話。
怖がることもなく、うちの子に遊びを仕掛けたり
シャンプー中もおとなしかった。
今朝漁農署に連絡。
迷子の届けは出ていない。
そして、獣医に連れていってマイクロチップをチェック。
ないんじゃないか・・と思っていたら、ちゃんとチップが入っていた。
直接漁農署に行くと、わんこはそのままセンターに預けなければならない。
どんな健康な子でも病気になるかもしれないという場所である。
そんなことはできないから、こういうときはボランティアさんを頼って
番号だけで漁農署にチェックをしてもらえるようお願いする。
どうか迷子でありますように・・・・・・
前のお子のときにはだいたい飼い主さんと連絡がつくまで
2週間くらいかかったか?
今回はどれくらいかかるんだろう?
けども、チップが入っていたからといって
安心はできない。
飼い主の電話番号が変わってれば万事休すであるし、連絡が入っても
いらないという人もいるのである。
そして、何より心配なのはどんな人かわからないこと・・・・・・
もしかしたら少し放浪したからかもしれないが、あんなに汚れきったわんこのままで
平気な人かもしれない。
もしかしたら、街中で平気でノーリードにする人かもしれない・・・・
余計なお世話ではあるが、正直チップがあったからといって
手放しでは喜べないのである。
とにもかくにも、どうかよい飼い主さんでありますように。
もし、よい飼い主さんなら今とっても苦しんでいると思うけども、この子は
元気にここにいるから、早くお迎えに来てほしい・・・・・そう願う。
なにやらどんよりだけども
天気もどんよりな香港
連日寒い曇り空が続く・・・・・・
リビングでは
お犬さまがだんご状態
ぬくぬくそうである
おかんも中に入りたい
ああ、誘っている
ふぐふぐと犬たんぽ
冬はきらいなれど、犬たんぽは至福
*噛まれるかな?と少し怖かったけども/噛まれるのは痛いから怖いのだけども、
実際はこうした保護わんに噛まれるほうが反対に肝がすわる。噛むという理由が明快だからである。逆に飼い主さんのいるわんこのほうが怖かったりして、腰がひける。
今日の六福動物指数
犬 10匹
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by jyujyu777
| 2008-01-29 18:56
| 犬の十戒